MADDERLAKE  和空間  の ブライダル
 

お二人は、大好きなフランス−パリ で結婚式を挙げられていて、
それとは一転、純・・と言うより、「極」和風の会場での
ご披露宴のご依頼をいただきました。

「音に聞く・・」その内装で有名な、お打ち合わせに伺った現地は、
大正・昭和の絵画・工芸で埋め尽くされた、豪華絢爛な「和」の
空間。

マドラーレイクの花が、この「和」の空間をいかにデザイン
してゆくかを、ご覧下さい。

 


 その総天然色の夢のような「和」空間は、『目黒雅叙園』
 昭和の初めからブライダルの会場としてのステイタス施設でした。

 会場は、「竹林」の間。 −お部屋の名前は、床柱の彫刻のモチーフ
 「竹林の七賢」からのもので、引戸の縁のみの「竹」の意匠よりは、小壁に
 描かれた−部屋をぐるりと取巻く日本画の「孔雀」達の方が目を引きます。

 1点づつすばらしい「花の丸」を嵌め込んだ折上げ格天井の高さ、
 大人が抱えきれない太さの床柱、五畳もの広さの床の間、二畳分の
 紅漆塗りの違い棚 等々、どれもが、サイズの常識をも外してあります。
 


畳敷きのレセプション空間の壁には、近世日本画を原画にした
等身大の浮き彫りにされた風俗絵巻のパネルが。

お受付のテーブルには、その後ろのパネルの画題「花車」図に
揃えて、紅白の(牡丹、ならぬ)シャクヤクを竹の手篭にいけました。


伝統的祝儀の色合わせ−和のアレンジメントでのお出迎えです。


 

 
 床柱を中央に−背に設置された半月型のメインテーブルには、
 低めに、末広型に拡がるアレンジを。

 白地に牡丹色の斑入り と 白や黄の弁先の−赤い大輪ダリア、
 濃紅色のシャクヤク−その名も「華燭の典」、ピンクのカンパニュラ、
 珍しい八重咲きのユリ「ノーブルリリー」、紫のクレマチス、緑から紫
 のグラデーションのアジサイの花房、を、星のように五ツ葉を拡げる−
 ドウダンツツジの緑の中にちりばめました。

 ピンクのナプキンもが、アレンジの花のように仕上がりました。
 


五畳の大きさのある床の間には、巾150センチに及ぶ掛け軸が
掛け下げられています。
この軸の表具を額縁に見立てて、初夏の緑と鮮やかな白い花の
大きなアレンジメントでこの小部屋のような床の間を飾ります。

骨董店を回って探し出してきた伊万里の手焙りを、貝象嵌風に
加飾した紫檀の花台に据えて、「リョウブ」の枝の広がりをいかし
もう1羽の「孔雀」がそこに舞い降りたかのように・・制作しました。

 


 真っ赤な漆地に、螺鈿を施した違い棚、棚板の奥行きが60センチ近くも
 あって、まずは、そこに置く大きな花器を探す事から始めました。

 1点の大きなアレンジを棚に置くのではなく、「ガラス」器で揃えた5点の
 アレンジメントを並べて、リズムと 間 をとった棚飾りに仕上げました。 

 上段中央→ ダリアと「ムーンダスト」を孔雀の尾羽根のような青緑の
 ギボウシのハート型の葉とともに。 左、鳳凰の尾羽根のようなセリンセ
 にブーケにも使っているバラ「ロワイヤル」を。 右、白と藤色のライラック
 −「リラ」はフランスの思い出。 下段左、紅白のシャクヤク。 右、「睡蓮」
 見立てのアレンジメント。
 

違い棚の6扇の地袋には、羊草−白い睡蓮 と河骨(コウホネ)図が。
絵の続きのように−実物のスイレンを棚を飾る花の1つに決めました。

しかし、切花で出てくる睡蓮はピンクや紫色の夜咲き熱帯水蓮、
時間や光量や室温の問題でなかなか咲いていてくれません。
実現は難しい・・・か・・と思っていると、まさに花の方から現れて来て
くれたかの様に、絵の「白睡蓮」そのままの花が手に入りました。

−お二人が祝福されている印 のエピソードがまた一つ増えました。

花は、その日のみ入荷のダリアと、蕾に見立てたノーブルリリーです。
 


 通常、この調度・雰囲気に合わせて「和風」の花演出が供される−お部屋
 ですが、マドラーレイクが担当させていただく今回の花は、
 「孔雀が遊ぶ花の庭」 を創りだします。

 映画「風と共に去りぬ」の冒頭−タラのオハラ家の邸宅の園遊会の庭に、
 孔雀が放し飼いにされています。ヨーロッパの貴族の庭園にもあった・・・
 色とりどりの花咲き乱れる庭の再現、花越しに孔雀の姿が見える宴です。
 
 150センチ巾のテーブルの中央に、大小4種類の籠と花器を並べて、
 お部屋の端から端までに、花盛りの植え込み様の「花の帯」を渡しました。
 

この「花の帯」−を構成するアレンジの点数は、ご出席の皆様が
夫々お持帰りにになれる数で。−引き出物の1つになります。

花材は、季節のアジサイ、リョウブやドウダンの枝振りのある緑、
大輪のシャクヤク、白からピンク・藤色のリシアンサス、クレマチス、
カンパニュラ、セントウレア、ルドベキア、スプレーバラ 等など。


↓リンク お持帰りの−(籠より)小さい方の−アレンジメント。

   ( テーブル花の制作や搬入等、お手伝いにご参加下さった
     レッスン生徒の皆様、 今回も、ありがとうございました。  )
 

 お色直しでお二人は、パリでお召しのドレスとタキシードに。
 来賓の拍手の中、キャンドルに点灯されながらテーブルを回られます。

 満開の「花の帯」の中から立ち上がる黄金色のキャンドルに
 灯りを点しながら、再びメインテーブルに。


 「ロワイヤル」や「ショコラ」など蘇芳から臙脂の様々な赤薔薇と、
 小さな藤色の星型の花「ギガンジウム」を
 大きく束ねたラウンドブーケをお造りしました。


 ↓『花時間ウエディングムック−13』10月刊にもレポート掲載があります。
 
マドラーレイクは、会場の専属・所属ではありません。
お客様のご依頼−「お持込み」で、担当させていただきました。