マドラーレイクについて

 



1975年 ニューヨークのダウンタウン・グリニッジビレッジに小さなフラワーショップがオープンしました。共に、大学を卒業したばかりの、建築家 トム・プリチャード  と インテリア・デザイナー ビリー・ジャレッキー の二人は、既存の花屋の花に満足できず、自分たちが自分たちの暮らしに在って欲しいと思う「花」で小さな店を開いたのでした。

週末の郊外へのドライブの途中、そこにだけ一足早く春が来たように
咲いていたのを摘んで来て店の片隅に飾ったタンポポやスノードロップ。
紅茶の空き缶に移し植えたその小さな花たちは、たちまちのうちに
人々の話題になりました。その頃の花の市場=花屋には無かった「花」
を求めて、アップタウンからもリムジンが乗り付けるようになりました。
 

70年代後半のNYは新しい大きな花の時代でもありました。   
それまで無かった大輪のユリ―カサブランカや、目にも鮮やかな
グロリオッサ―当時はロスチャイルドリリーと呼んでいました、青
紫系の大きな花―デルフィニウム、珍しい形状のサンダーソニア。
アップタウン・マディソンアヴェニューに移って広がった間口は
シアターへの大きな花束から小さな野の花のアレンジで毎日
美しく埋まっていました。

マドラーレイクのアレンジメントは、ニューヨークのナチュラルスタイルと
呼ばれますが、自分たちで 様式化した形状の限定 ―スタイル を、
考えたことはありません。「花そのものの美しさ」を大切に「自然の命の
輝き」をより多くの人々に発見してもらえるように、と花と共に考え、その
アレンジメントがどんなTPOのためのもの、どこにどう飾られるかを意識
して創り上げていくと、自然に花たちが輝きを増し人々を包んでくれる―
「環境」としての「花」が出来上がってきました。

顧客一人ひとりの好みやライフスタイル、どんな機会の花なのか、
どんな演出のお手伝いなのか、を踏まえて「ここにしかない花」を
という「デザイナー」としての「花」創りで、ニューヨークの社交界、
ショ−ビス界、ギャラリー、デザイナーやアーティストの私邸、などをはじめ、ホワイトハウスのクリスマスや英国からチャールス皇太子・
ダイアナ妃訪米の際のステイツディナー等、プレスティージブランド
としての任をいただいています。



出版物

90年代、世界的広がりとなった「野の花」のブーム、そのきっかけともなった
マドラーレイクの花の仕事をまとめた     『フラワーズ・リディスカバード』
いろいろな花の仕事
のソースをまとめた   『トレイドシークレット』
マドラーレイクのクリスマスの本        『ナチュラルクリスマス』