世界文化社刊・南畝隆顕監修 『花に強くなる』

 



別冊家庭画報 『花に強くなる』 ― 暮らしの中で花を楽しむ ―
                    世界文化社 2003年11月刊行
の第一部、「今どきの人気花が知りたい」 ・・・今話題の花や
最近目にするようになった新しい花、そしていつの間にか固定したイメージで見てしまっている花々の、美しさや隠れた魅力、新しいアレンジの提案など、花の選定からアレンジメント制作、設定の
コーディネイト、そして解説まで(約125ページ分・作品100余点)
を南畝隆顕が担当・監修しました。

 

第一部は10種類の今どきの花の紹介から始まります。
既存の花の本では、季節と色で花の名前を見つける・・と言うものが
よくありますが、品種改良や促成やハウスでの栽培・バイオテクノロジー
の導入までなされている今日、「色と季節」では解析−それぞれの花に
辿りつくのは不可能と思っていました。なので、この『花に強くなる』では、
私の経験から、夫々の花の特徴によって、何の花の仲間−どのグループ
−何科の花であるか、から名前や所属種を見つけ出す。と言う学究的で、
そして花そのものの美しさが発見できる構成をこころみました。

基本の10大花は、大まかに、キク、バラ、カーネーション、ユリ、
チューリップ、アイリス、アジサイ、デルフィニウム・キンポウゲ、
ラン、リンドウ・キキョウ、と、それぞれにその仲間への広がりが
あります。美しい花の(同品種のみによる)新しい提案・スタイル
のあるアレンジメントを楽しみながら、いつの間にか花に詳しく
なっている・・・図鑑としても活用していただける構成です。

和の、特定のイメージに押し込められた「キク」は、明るい朝の光溢れる
リビングの窓辺を飾るアレンジメントに。・・あの元気なヒマワリも、無邪気
なガーベラも、最近リバイバルで人気のダリアも、「キク」科なんですから。
でもって「バラ」は「和」の展開を。それ以外の花たちも様々な仕掛け、否
いろいろなアイデアやエピソードを見せたり語ったりしてくれています。

個性的な花あしらいやアレンジや色あわせの基本についての
第2章「センスよく花を飾る」。
花の水揚げ方法などの解説、第3章「切花の手入れの基本」。
そして、全国のフラワーショップ紹介やインデックスの第4章
「人気の花屋さん59軒」。
と、4部立て、292ページの「暮らしの中で花を楽しむ」ために
欠かせない情報満載の実用書です。



南畝が制作した100余点に及ぶアレンジメントや季節の花の写真の
撮影は、03年の初夏の2ヶ月間で行われました。移り変わる四季の中で
「花の都合」に合わせて花たちを撮り集めることが出来なかったのは残念
ですが、世界文化社の膨大なデ−タ・今までの取材の蓄積で、四季の花
を充分に見ていただけます。どうぞ一度、『花に強くなる』を手にとって、
「じぶんのはな」と出会い、「『花』からひろがる素敵な暮らし」をご自分の
ものにとしてください。